2017/11/19

朝食@フォーシーズンズホテル丸の内東京

先週末、本サイトの情報が古くなっていることもあり
都内ホテルの定期巡回(笑)の一環で
8年半ぶりにフォーシーズンズホテル丸の内東京に滞在してきました。

本人的にはそこまで時間が経過していることを
あまり実感していなかったのですが、
いざ意気揚々と7階に向かうと
そこにあったはずのレセプションがない!ではないですか。



近くにいたスタッフの方に伺うと
レセプションが1階に移動したということで
すごすごと再びエントランスへ引き返す
ちょっとしたハプニングがありました。

ということで、かつてレセプションのあった場所まで
床面積を大幅に拡げることで、
設備もレイアウトも一新された
7階のメインダイニングで朝食をいただいてきました。



朝食はブッフェが基本となっていて、
卵料理が一品オーダーできる仕組みですが、
その他に和朝食のセットメニューと
アラカルトも用意されています。

また、朝食付きプランの場合は
ブッフェではなくアラカルトも選択でき、
4,100円を超えた部分は実費精算になるということでした。



朝6時半の営業開始と同時に入店して
東京駅を見下ろせる西側の座席を確保。
今回はブッフェにしましたが、
スタッフの方に卵料理が食べられない旨を伝えると
すぐにパンケーキへの代替えを提案していただけました。

それを聞いていたシェフの方が
パンケーキにも卵が入っていることを心配してくださり
アレルギーではない旨を伝えると安心してもらえました。



以前のダイニングでは入口付近にあった
ラウンジエリアのバーカウンターが
ダイニングのエントランス正面、窓側に移動して
空いたスペースにブッフェ用のカウンターを新設。

温かい料理は鉄製の鍋で提供され
蓋を開け閉めしなくてもいいように
専用のプレートの上に置かれている珍しいスタイルで
一目でわかるので、とても工夫されているように感じました。



それぞれの品数自体は多くないものの、
彩りの鮮やかな野菜を初め
パン、自家製ヨーグルト、シリアル、
フルーツとバランスよく用意されています。

また、食事をしている途中で
パンの付け合わせとしてテーブルに運ばれてきた
オレンジのコンフィチュールやすりおろしたリンゴは
他にはない特筆すべきサービスでした。



自分以外はほとんど外国人のゲストだったせいか
和朝食のセットメニューを選択している方が多い印象でした。
前回宿泊したシャングリ・ラも同様でしたが、
その国らしい朝食を食べたいと思う方には
親切で有効な選択肢なのかもしれません。

東京駅を発着する様々な列車が
行き交う姿を見下ろしながら
日常の雑事をひととき忘れて
少し贅沢な気分で朝食を摂ってみてはいかがでしょうか。

2017/11/05

ギリシャの旅(メテオラ編)

10月にギリシャを訪れた際、
短い日程でも絶対に訪れたいと思っていた
世界遺産のメテオラへ行ってきました。



アテネから鉄道で5時間強と
日帰りだとかなりきつい距離ではあるのですが、
1日に1往復だけ、朝出発・夜帰着で
日帰り出来る直通列車が設定されています。

鉄道のチケット自体は
ウェブサイトから予約・購入できるので
自力でも問題ないはずなのですが、
自分が予約したい日程は1ヶ月を切っても
なぜか予約することが出来ませんでした・・・。

このままでは埒が明かないということで
いろいろと調べた結果、アテネからの鉄道往復チケットと
現地でのバスツアーをセットで販売している
Meteora Thronesという旅行会社に丸投げすることに(笑)。

申し込んだ後のレスポンスも早く、
クレジットカードで代金を支払うと、手配開始のメールが届き
旅程の1週間前にメールで鉄道のEチケットを受け取れるので
後はEチケットを印刷して列車に乗るだけでした。
(刻印は必要なく、車内でチケットを見せればOK)



当日は朝8時20分にアテネ駅を出発するため
ホテルを7時半に出て、地下鉄で移動。
最寄りのシンタグマ広場駅から乗換なしで4駅7分ほど。
地下鉄はアテネ駅の旧名、ラリッサ駅のままなので注意が必要です。

アテネ駅はそれほど大きい訳ではないのですが
駅の構内は工事の真っ最中で、
列車は地下通路を渡ったところにある
新しいホームから発着していました。



ホームに滑り込んできた車両は
古い感じで、外側は落書きだらけですが
追加料金で一等車を手配してもらっていたので
座席も広く、車内はとても静か。
(6人掛けのコンパートメントになっています)

アテネ駅を定時に出発すると
意外にスピーディーに列車は進んでいくのですが
5時間以上の時間がかかるのは
途中、峠越えが3箇所もあることと
その区間が単線だからということに気づきました。
(一応、ギリシャの大動脈となる路線のはずですが・・・)



ただ、現行の線路と並行するように
複線で線形もいい新線を建設していて
途中の大きな駅はモダンな駅舎に改築されていたりと
近いうちに移動時間が劇的に短縮されそうな予感がします。

結局、定刻よりも30分遅れで到着したのですが、
終点のカランバカ駅に着く手前から
急に雨足が強くなり始め、
駅に降り立ったときはザーザー降りの状態。

駅前で名前を掲げているガイドさんを発見して
移動に使用するミニバスに乗車。
ランチ用のサンドイッチをいただき
色んな国からのゲストを乗せて、いざメテオラへ出発です。

曲がりくねる山道を登る途中も
雨と立ち込める霧で視界不良だったので
憧れの絶景が眺められるか一抹の不安を抱えながら
最初の目的地、メテオラで一番規模の大きい
メガロメテオロン修道院へ。



修道院の駐車場は少し混雑していましたが
バスを降りる頃には、雨が徐々に小降りになって
立ち込めていた霧が薄くなり
空からは日差しが入り込んで来ました。

岩山の上に聳えるメガロメテオロン修道院は
メテオラの中でも中心的な存在だけあって、
内部を見学できるよう、1時間の自由時間がもらえます。



山頂を目指して、長い石段を登っていくうちに
霧の中から幻想的な姿を現した
ヴァルラーム修道院の姿も見えてきて
自然にテンションも上昇してきます。

名前の通り規模が大きく、
内部は立体的な迷路のように入り組んでいて
イコンを展示する博物館や美しいモザイク画など
見どころもたっぷり。



メインとなる荘厳な礼拝堂の内部は撮影禁止ですが、
敬虔な修道士たちの祈りの場という雰囲気で
訪れる側も厳粛な気持ちにさせられます。

標高616mを誇る岩山の展望台に着く頃には
霧もほとんど晴れていたので
他の修道院の姿が見える東側、街が見下ろせる西側
どちらからも素晴らしい眺めが見られました。



メガロメテオロン修道院の駐車場から
改めて間近にヴァルラーム修道院の外観を眺めた後は、
ミニバスに乗り込んで、次々と現れる絶景ポイントをハシゴ。

ひっそりと佇むルサヌー修道院を見下ろすスポット。



現役の6修道院のうち4つを同時に見渡せる岩場。




メテオラの代名詞ともいえる孤高のアギアトリアダ修道院。



奇岩が間近に迫るアギオスステファノス修道院近くの丘。



バスを降りるたびに憧れていた景色が眼前に現れます。

最後に訪れたアギオスステファノス修道院では
再び内部見学できるよう、30分ほど時間をもらえたので
深い谷に架けられた橋を渡って、修道院の内部へ。
こちらは尼僧院ということで、どこか柔らかい雰囲気があり
可愛い子猫たちの姿にも心が癒されました。



当初は3時間のツアーということでしたが
列車の遅れもあって、駅に戻ってきたのは
アテネへ向かう列車の出発15分前。
列車で駅に着いたときには見られなかった
街と岩山群というミスマッチな景色も見ることが出来ました。



帰りのコンパートメントでは
アギオスステファノス修道院で出会った
同じホテルに泊まっている日本人母娘と相席に。
ランチ用にもらったサンドイッチで空腹を満たして
定刻より遅れたものの、23時前にアテネ駅に無事帰着。

アテネ駅からシンタグマ広場駅までは
再び地下鉄で移動しましたが、
本数が少ない分、同じ列車に乗っていたと思われる人も多く
特に怖い雰囲気もなく、ホテルまで戻ることが出来ました。

時間に余裕があれば、公共のバスで
メガロメテオロン修道院まで行き、
歩いて修道院を巡ることも出来ると思いますが
アテネ発着のこうしたツアーを利用するのも
ひとつのアイデアかもしれません。

自力で行く場合、列車(一等車)往復40ユーロ+
タクシーチャーター3時間60ユーロで100ユーロほどですが、
今回利用したツアーの料金は同じく100ユーロで
コースは概ね決められている反面、英語のガイドと
サンドイッチ、ボトルウォーターも付いています。
(2017年10月時点の情報です)

メテオラには行ってみたいけれど
アテネから足を伸ばすには
ちょっと時間が足りないと思っている方や
自力での手配が億劫な方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

2017/11/01

ホテル開業情報(イラフSUIラグジュアリーコレクションホテル沖縄宮古)

国内のホテル開業情報が再び活気づいてきました。
沖縄本島のハレクラニに続いて、
宮古島と橋でつながる伊良部島に
ラグジュアリーコレクションの開業がアナウンスされました。

京都の嵐山に開業した翠嵐に続き
森トラストが手掛ける2軒目のラグジュアリーコレクションですが、
今後はSUI(翠)というブランド名を冠した上で
ホテルを展開していくようです。

また、ホテルの名称に入っている「イラフ」は
伊良部の地名の語源とされる
「美しく鮮やかな色に彩られた」という
意味を持つ古語から取られています。

宮古島からさらに足を伸ばした離島とはいえ、
すぐ隣の下地島にある空港には
現在、旅客ターミナルを建設しており
各地から空路が開設されることも想定しているようです。

美しいアイランドリゾートに出来る
約60室の客室はすべてオーシャンビュー。
ビーチクラブやスパはもちろん
海を見渡すインフィニティプールも併設されます。

沖縄本島以外で誕生する
本格的な外資系ラグジュアリーホテル。
開業は2018年と間近に迫っているので
今後の詳細にも注目したいところです。

<公式サイト>
ニュースリリース